生々流転 No.5
1993年作 (58×44cm)
1993年 神奈川県展
1995年 「日本の美と創造 1995年版」収録
「人類がアンモナイトや恐竜のようにいつか消え去る日が来ないとは限らない。私達が暮らす地球そのものが、大宇宙の中の一銀河系の中の太陽系の中に、幾つかの幸運の積み重ねによって偶然存在しているに過ぎないのだから。」
そう云われるとなおのこと、宇宙の気紛れにより人類が滅ぶようなことがあっても、生命体の母船であるこの青い星「地球」を少なくとも人間自身の手で破壊することのないように、そして多くの生物が生まれ消えて行く生々流転のドラマが絶えることのないようにと願い、裏山で見つけた赤い実に希望を託して、悠久の時の流れを暗示する生きた化石オウム貝と共に描いてみました。