Viva,Tawatinsuyu!(つづれ織りの記憶より)
1997年作 (45×31cm)
1997年 77回朱葉展
1997年 OASIS展 ・・A.M.S.C(ヨーロッパ・アジア美術評論家組織)の 認定作家となる
マチュピチュの遺跡を歩いている時、ウチワサボテンにくっ付いているコチニールという虫を見つけ、潰してみると、美しい紅色の汁が出ました。インカ時代の人はこの汁で糸を染め、織物を織ったとのこと。美しい綴織りの切れ端を見ていると、インカ文化が栄えた往時が偲ばれ、石ならぬ綴織りの門のかなたに原住民が神と崇めるコンドルのペアとマチュピチュの遺跡を描いてみました。因にTawatinsuyuはインカ帝国の正式の呼び名です。
コチニールは南蛮貿易により安土桃山時代に既に日本に伝えられ、豊臣秀吉はこのコチニールで陣羽織を赤く染めさせたとのことです。