母船・地球号の守り Ⅰ
2009年作 (50×65cm)
2009年 88回朱葉会展
2009年 12回西湖芸術博覧会 地球環境賞受賞
2010年 MINERVA 2010 国際女性栄誉賞受賞
「MINERVA Ⅵ
(愛をあらわすミネルヴァたち」収録
2010年 ル・サロン展
2012年 小石川LEXUS展
2012年 「遊朴館」個展
2013年 「Premium Nippon-Best Art Collection 1773~2012」収録
2017年 正倉院が世界遺産に登録され20年になる記念企画
[日本の芸術遺産と並ぶ平成の名作]において
「天平勝宝芸術文化賞」受賞
2019年 新天皇・皇后即位記念「新しい日本の船出を祝う芸術祭」で
「日本恒久皇芸術賞」受賞
朱葉会展を観ての帰り道、上野公園の満開の桜の下を通る時にふと不安が胸をよぎりました。「このまま地球環境の悪化が進めば、将来世代の人々は桜咲く春の幸せを享受出来なくなるのでは」と。そして羽の美しさ故に乱獲され、人間の欲によって絶滅させられたトキ、”ニッポニア・ニッポン”の幻影が脳裏をかすめました。
そこで月探査衛星「かぐや」が宇宙から送って来た我々の母船・地球号の映像が浮かぶ虚空に、絶滅させられた”トキ”の幻影が現れ、「人間の欲望を暴走させれば、地球号そのものが私達と同じ運命を辿ることになりますよ」と警告しているとして、人間が正しい道を進み、母船を守ることが出来ますようにと、黄道上に現れた春の神・青竜に祈る作ですが、更に午年の守護仏・勢至菩薩と、それと対をなす子年の守護仏・千手観音菩薩の梵字を雲のようにデフォルメして地球の両極上になびかせ、地球の守りを願いました。