秋思
1989年作 (30×30cm)
1989年45回ハマ展
大病後残された時間を有効に使おうと始めたシルクスクリーン版画です。公募展へ初出品、初入選した作品です。
写真製版の手順だけは習いに行きましたが、自宅にアトリエはありません。やむを得ず六畳の部屋に収まるよう、写真製版とトレースと刷りが一台で出来る装置の設計図を作り、日曜大工店で適当に材料を見立て、その装置を自分で造り上げシルクスクリーン版画の第一歩を踏み出しました。
その頃はシルクスクリーン版画の作品は、大雑把な面構成の軽い感じのするものが殆どでした。それで銅版画にも負けないような綿密な表現を目指して色々な技法を考案し、実験しながら私自身の心の世界を紙面に結晶させようと努めて来ました。
独学ですから拙い事この上無いのですが、どうぞご覧下さい。